カメラ
一般的なデジタルカメラで十分ですが、できればマクロ機能(10センチ以内に近づいて撮れる機能)のあるものが使いやすいです。解像度を高く(画素数を多く)して撮影して、あとでトリミング(必要な場所だけ切り抜くこと)すれば、より鮮明な写真になります。
台紙
チリモンの種類によっては、バックの色を変えると見えやすかったり見えにくくなったりしますので、白、黒、青など、いろいろな色の紙の上で試してみましょう。定規(じょうぎ)を一緒に撮影したり、方眼紙(たてよこのマス目が書いてある紙)の上で撮影することで、チリモンの大きさが一目でわかります。
光のあて方
カメラについているストロボ(フラッシュ)を使うと、あまりうまくいかないことが多いです。2方向からペンライトなどで照らす方が影ができにくく、きれいに撮ることができます。影を完全に消すには、透明な板の上にチリモンを載せて撮るとよいでしょう。明るすぎると細かいところが写りにくくなってしまいますので、注意しましょう。
さらにライトをハトロン紙などで覆うと、光源ムラが防げ、よりきれいに撮れます。
カメラの固定
カメラはしっかり持って、手首を机について、手ぶれしないようにしましょう。三脚などでカメラを固定し、セルフタイマー機能(ボタンを押してから2秒後などに撮影する機能)を使えば、ピントも合わせやすく、鮮明な写真が撮れます。
チリモンの向き
魚やエビは頭を左にして体の横から撮るのが基本です。カニのメガロパ幼生や、貝の仲間などは、縦にして撮りましょう。コチなど平べったい魚は横から撮りにくいので、せなか側から撮りましょう。思った向きに向かないときは、米粒大の油ねん土の上にチリモンをそっと載せて、竹串などで向きをととのえるとよいでしょう。
チリモンの選び方
同じ種類のチリモンがいくつも見つかったら、体の全体に欠けている部分が少ないもの、くねくねと曲がっていないものを撮影するようにしましょう。似ていても違う種類かもしれないと思ったら、両方とも撮影しましょう。
撮影の枚数
1つのチリモンに1枚だけではなく、何枚か撮影しておきましょう。カメラの撮影条件や、光の当て方、台紙の色などを変えてみて、いろいろ撮影しておければ、より美しい写真を撮ることができるでしょう。
データの管理
撮影した日付と、撮影した人の名前、チリモンをどうやって入手したか、は必ず記録しましょう。そのチリモンがどの海域でいつ頃漁獲されたものかは非常に大切なデータになりますので、チリメンジャコを買った魚屋さんとかで聞いてみるといいでしょう。
写真の公開
撮れた写真は、名前がわかってもわからなくても、この「チリモンWEB図鑑」に載せてもらいましょう。あなたの撮った写真が世界中の人の役に立ちますよ。