大阪湾では、海でシラスを獲る漁師さんと、それをチリメンジャコに加工する業者さんは別であることが多いのですが、ここ和田島では漁から加工まで一貫してされる漁師さんが30軒ほどあるそうです。私たちが取材させていただいた鳴滝さんご一家は、お父さんが漁船でシラスを獲り、お母さんが加工場でチリメンジャコを作っておられます。
チリモンさがしの活動に長年携わっているとはいえ、シラス漁やチリメンジャコの加工の様子は映像でしか見たことがありませんでした。まさに百聞は一見に如かずで、頭ではわかっていても、実際に現場で体験すると全然違います。チリモンさがしではチリメンジャコは選り分けられる“脇役”ですが、現場ではもちろんチリメンジャコが主役。チリモンさがしプログラムで伝えなければいけないのは、チリモンのことではなく、チリメンジャコのことだとあらためて思いました。